午後Y君が訪ねてきた。遊びに来ないか、というこちらの誘いに即座に応じてくれたのが嬉しい。15歳という若さゆえ、というより天性の素質だろう。この日録を読んでいるかも知れないので、あからさまに褒めると照れるだろうが、近頃こんな素直な若い人を見るのは稀有のことである。高校一年生ということだが、このまま伸びていったら、と思うとこちらまで楽しくなる。ともかく三歳の時からパソコンをいじってきたというだけあって、今ではインストラクターになれる資格じゅうぶんというところ。私のホームページも、ニフティーでは11月までしかサービスしないそうなので、新しいページを作るか引越しするかしなければならなくなるが、Y君がいるのでぜんぜん安心である。
 この小さな町でこれから楽しいことをしていこうよ、ということで意気投合した。彼の父親はまだ40台半ばということだから、私は彼のお爺さんと言ってもおかしくないのだが、彼と話し合っていると、こちらまで若さが戻ってくるようだ。パソコンはあくまでコミュニケーションの手段であり、大事なのは人と人との出会いなのだから、たとえば仲間を募ってフォルクローレのグループなど作るのもいいよね、などとそそのかしている。今まで二つの大学でグループ結成に手を貸したが、この町でもひとつやってみるか。それに川俣は日本のフォルクローレのメッカなんだから。すぐ近くに若い友人ができて、あゝ今日はいい日だった。

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佐々木 孝

佐々木 孝 について

佐々木孝(ささき・たかし) 1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授、1982年教授となる。1984年常葉学園大学でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも非常勤講師を務める。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴い父祖の地・福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」の名を冠したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、小細胞肺がんのため宮城県立がんセンターにて死去(享年79)。洗礼名フランシスコ。
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