先日の「島尾敏雄を読む会」で、『いなかぷり』の中の今まで不明だった箇所が一気に解明された。つまり文中、唐突に挿入された「オタケ、マンマタケ、オキャク、キタカラ」という言葉の意味が、参加者の一人にいとも簡単に解釈されのである。彼女の説明をそのまま引用すると、先の言葉は「稲の穂先に虫の巣の着いたのを手折り、何度もこの言葉を調子よく繰り返し、繰り返し「炊けたかなー」と葉先を引っ張ると小さな虫がたくさん出てきて「ああ、ごはんたいたー」と歓声をあげて遊んだ昭和十七、八年ごろまでの女の子の遊びです。」ちなみにオタケというのは、飯炊き女の名前ということらしい。
相馬弁の本場で島尾作品が実に面白く読めることに改めて感動している。このまま終わらせるのは惜しいので、最後にぜひ参加者の感想や解釈・意見などを一冊にまとめて残そうと思っている。
「談話室」
- 【家族よりご報告】 に 富士貞房Jr. より
- 【家族よりご報告】 に 齋藤 和子 より
- 【再掲】焼き場に立つ少年(2017年8月9日) に 佐々木あずさ より
- 【再掲】焼き場に立つ少年(2017年8月9日) に 佐々木あずさ より
- 重要なお知らせ(新モノディアロゴスの開設) に 服部綾乃 より
- 重要なお知らせ(新モノディアロゴスの開設) に 立野正裕 より
- 松本昌次さん に 佐々木あずさ より
- 岩波文庫・オルテガ『大衆の反逆』新訳・完全版 に 佐々木あずさ より
- 岩波文庫・オルテガ『大衆の反逆』新訳・完全版 に 豊田俊文 より
- 岩波文庫・オルテガ『大衆の反逆』新訳・完全版 に 立野正裕 より