柄の悪さ

 ときどきどうしても理解できないことがある。いや、時々ではないか、しょっちゅうと言い換えよう。プロ野球の1リーグ制か2リーグ制かで、またもやあの威張り腐ったオーナーの登場である。「たかが選手…」と言ったらしいが、今ちょっと「…」の部分が思い出せない。「選手風情が」「選手の身分で」だったか。
 
 どういう前歴の男か詳しくは知らない。かつては共産党員だったとか、極左だったとか。ざけんじゃない、俺らは共産党とも極左ともまったく関係ないけど、てめーみたいなものがかつては属してたと言われた方がえらーい迷惑だぜ。一度誰かの出版記念パーチーでてめーとニアミスしたことがあったっけ。近くで見てもその柄の悪さは際立ってたぜ。柄の悪さでは定評のある俺に言われちゃ、相当なもんだぜ。
 
 いや、分からないのは、そんな奴が組織のトップに居続けられる、ということなのだ。いまどきトップの座はものすごーく居心地悪いぜ。なにかと言えば内部告発があり、造反があり、まるで針の筵よ。それなのに、事の良し悪しはともかく、だれも天誅を下す勇ましい若いもんがいないなんてまっこと不思議なことでっせ。
 
 報道陣にかこまれる老人という図ですぐ思い出すのは、オウムの弁護士だったあの横山君。「もうヤメーテッ」と歯無しの口もぐもぐさせて抗議してたの、今でも懐かしく思い出すなー。彼の方が何千倍も可愛かったぜ。
 
 要は、あんな爺(ジジイ)相手にしなければいいんとちゃう?金魚の糞みたいに追いまわすのやめて、まったくの無視をきめこむのよ。びっくりするぜ、あのじ~さん。「ありっー、だれもいない、だれもボクちゃんのまわりに寄ってこない!」
 奴の言葉で傑作なのは、高橋選手会長などの合併反対署名運動を指して、「あんな大衆迎合的なことは止めた方がいい」だと。笑っちゃうね、大衆迎合的な新聞の社長が何を言う!いや新聞の方はともかく、プロ野球はてめーの馬鹿にする大衆にこそ支えられてんのとちゃうか?寅さんじゃねーけど、「カマツネ(だった?)さん、それを言っちゃーおしめえよ」

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