ヒロシです…

 ここ三日ほど、珍しく風邪で体調を崩していた。でもありがたいことに、その間美子は元気でいてくれた。これで美子にまで風邪を引かれたら目も当てられなかっただろう。つまりこの三日間、美子の世話をすることで、私自身辛うじて頑張ってこれたわけだ。なかば離れみたいなところに住んでいるおかげで、またすぐ側の美子がまったく気にしないので、こういう時はまともに聞けば何事か、とびっくりするような大きな声で溜息やら自分に対する叱咤激励の叫び声を上げてきた。

 でも歳のせいか、多分もう回復したんだろうとは思いながらも、しかし風邪を引く前はどんな状態であったか忘れていて、どうもスッキリしない。つまりこれで治ったんなら、大したこたないな、と言う感じ?

 だいぶ前、ピン芸のお笑い芸人に「ヒロシ」というのがいたが(最近は全く目にしない、消えたんだろうか?)、彼の言い草を借りるとこうなる。

 最近は歳のせいか、風邪が治ったんだかどうか、それがよく分からんとです。ヒロシです、ヒロシです……

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佐々木 孝

佐々木 孝 について

佐々木孝(ささき・たかし) 1939年北海道帯広市生まれ。2歳から引き揚げまでの5年間を旧満州で暮らす。1961年上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にイエズス会に入会。1962年同学科卒業。5年間の修練生活の後、1967年イエズス会を退会、還俗する。同年上智大学文学部哲学科卒業。1971年清泉女子大学講師、助教授、1982年教授となる。1984年常葉学園大学でスペイン語学科の草創に参加。1989年東京純心女子短期大学・東京純心女子大学(現・東京純心大学)教授。その間、東京外国語大学、駒沢大学、法政大学、早稲田大学などでも非常勤講師を務める。2002年定年を前に退職、病身の妻を伴い父祖の地・福島県原町市(現・南相馬市)に転居。以後16年にわたり「モノディアロゴス(Monodiálogos: ウナムーノの造語で「独対話」の意)」の名を冠したブログを死の4日前まで書き続けた。担当科目はスペイン思想、人間学、比較文化論、スペイン語など。2018年12月20日、小細胞肺がんのため宮城県立がんセンターにて死去(享年79)。洗礼名フランシスコ。
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