最後の大晦日

最後の大晦日となった2017年(おととし)の写真を見つけた。最後と分かっていたらと、愚息は自らの親不孝を悔やんでも悔やみきれない。意気軒高で不敵な表向きの言動とは裏腹に、父は深い懊悩、憂愁を陰に漂わせたひたすら祈りの人だった。寝静まった母を傍らに、万感の思いで机に静かにたたずむ父の後ろ姿を何度か見かけたことがある。涙を浮かべていた時もあった。言葉の真の意味で謙遜、謙虚な人だった。修道士、聖職者でも稀な清い魂の持ち主だった。私たち若い家族のことに、決して自分から土足で上がり込むような干渉はしなかった。ただ、いつも私たちのことを心にかけ、愛情を注いでくれた。

2017年12月31日、南相馬自宅にて

【お詫びとお知らせ】

まことに申し訳ありませんが、父の急逝により、これまで父が手作りで提供してきました私家本は、製作再開のめどが立っておらず、今のところご注文に応じることができません。ホームページ「富士貞房と猫たちの部屋」も改訂が必要となっておりますが、そのままの状態となっており、ご覧いただいた方には混乱を招いておりますことをお詫び申し上げます。

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