またもや瞬間湯沸かし器が…


今日の毎日新聞朝刊(Web版)にこんな見出しのとんでもない記事が載っていた。
「(島根に落ちても意味ない) 北ミサイルめぐり竹下自民総務会長

 自民党の竹下亘総務会長は三日、広島市内で開かれた党会合であいさつし、北朝鮮が米領グアム周辺への弾道ミサイル発射計画を巡り島根、広島、高知三県の上空を通過すると予告したことに関し「広島はまだ人口がいるが、島根に落ちても何の意味もない」と発言した。野党側から軽率だと批判を浴びそうだ。
 同時に「あれだけ(発射)実験をしたから多少安心していた。東京や大阪、米軍基地を狙い、間違って島根に落ちることはない。精度は相当上がったと思っていた」とも述べた。」

 大本営の作戦会議と毫も変わらぬ愚かでアホな政治家の発言だ。国民一人一人のことなど屁とも思わないで麦わらの束みたいに思ってケツかる。たぶん野党に責められていずれ謝罪撤回するだろうが、こんな恐ろしい考えの持ち主が政権政党の総務会長とは恐れ入る。不甲斐ない野党なんか当てにできないが、島根県人は心底怒り断固抗議すべきだ。思い出したくもないが原発事故をめぐる発言で同様の暴言を吐いたバカがいたが、こいつら(と下品な言葉をあえて使わせてもらうが)政権を担当している日本という国も相当いかれてる。なにっ支持率これでも横ばいだとーっ! カニじゃあるまいし横ばいなんてもってのほかだ。

 このところ立野さんに教えられてテルツァーニの『反戦の手紙』(飯田亮介訳、WAVE出版、2004年)をゆっくり読んでいる。一気に読まないのは読書力が落ちてるからもあるが、読んでいくうちに我が瞬間湯沸かし器が不気味に沸騰しだすからでもある。ともかく素晴らしい手紙だ。政治家はもちろんだが、私のようにトロンとして日を送っているすべての日本人必読の書だ。なぜいまも世界にテロが頻発しているか、その真因が痛いほど伝わってくる。いつもの小言老人の繰り言が始まったなんて思わないで、ぜひあなたも見つけて読んでくださいな。

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fuji-teivo について

佐々木孝(ささき・たかし)  1939年北海道帯広市生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科、同大学文学部哲学科卒業。清泉女子大学、常葉学園大学、東京純心女子大学教授などを歴任。専門はスペイン思想・人間学。定年前に退職し、父祖の地・福島県南相馬市に転居、現在に至る。主な著書に『ドン・キホーテの哲学―ウナムーノの思想と生涯』(講談社)、『モノディアロゴス』(行路社)、『原発禍を生きる』(論創社、これは香港、韓国そしてスペインでそれぞれ翻訳出版された)、『スペイン文化入門』(彩流社)など。訳書にオルテガ『ドン・キホ-テをめぐる思索』(末来社)、同『哲学の起源』(法政大学出版局)、マダリアーガ『情熱の構造』(れんが書房新社)、ビトリア『人類共通の法を求めて』(岩波書店)ほかがある。  なお著者はブログ「モノディアロゴス」(http://fuji-teivo.com)で発信を続けるほか、『モノディアロゴス』シリーズを初め20数冊の私家本(呑空庵刊)を作っている。
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またもや瞬間湯沸かし器が… への1件のフィードバック

  1. 阿部修義 のコメント:

     私たちは、人と人との関係、国と国との関係の中で生活しているということを考えた時に、この関係を断つことはできません。それではこの関係をいかに維持できるかを自問自答すればお互いの信頼関係なくして長続きすることはないと思います。確かに双方の利害関係が一致しているからという面も現実問題としては否定できませんが、一時的な関係でしかないことが多いのも事実です。この信頼関係というものは、私たちの実生活で考えてみても一朝一夕に築けるものではありません。たとえば、時間を守るとか、相手が困っている時には相談にのって助言を与えるとか、お金の貸し借りがあったら間違いなくお金を決められた期日までに返すとか、そういうある意味では、非常に骨の折れる面倒くさいことを一つ一つ確実に積み上げて初めて成り立つものだと思います。平和な社会を持続するためには、一人一人のそういう地道な努力を真面目に続けることが大切なんだと私は考えています。

     『反戦の手紙』の序文「わが日本の友よ」がパソコンでも読めるので一読してみました。立野さんのご著書『黄金の枝を求めて』の中で立野さんはこう言われています。序文でテルツァーニ(平和のカミカゼ)が書いたものの主旨ではないかと私は感じます。

     「イタリア民衆とは異なり、戦後、真に君主制を廃止し得ず、真の共和国を確立し得なかった国に、六十数年後の今日依然として住んでいるわれわれ日本人は、[たたかい]の本質をいまだ見きわめてはいないと言わねばならない。たたかいの本質は、自らの内なるファシズムの温床を叩き出すことにある。そのたたかいなくして、どうして人間としての[自信]を、日本の民衆がほんとうに持ち得るだろうか。」

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