お知らせ


 ラジオ福島の電話での収録をいま終えたところです。今回が三回目で、今日のテーマは「教育における悪しき平等主義」についてでした。菅原美智子アナウンサーに答えてのものですが、もしかすると早口、あるいは呂律が回らなかったときがあったかも。放送は来週の月曜(23日)午後二時十分からだそうです。もしお時間があったらお聴きください。忘れないうちに、とここでお知らせしました。よろしく。

カテゴリー: モノディアロゴス | コメントする

内なる革命を!


 昨日、スペイン語を話す子連れ狼が我が家にやってきた。もちろん小池一夫・小島剛夕(ごうせき)の『子連れ狼 (El lobo solitario y su cachorro)』スペイン語版のことである(Planeta Comic,2016)。『新・子連れ狼』全11巻は、すでに三冊の合本となって我が家にあるが、それは拝一刀(狼一頭)が宿敵・柳生烈堂と死闘を繰り広げ、共に倒れ、最後に大五郎が槍で烈堂にとどめを刺す、いや正確に言えば烈堂が自らおのが腹に槍を突き刺すところから始まる。それではその前編、つまり「新」がつかない『子連れ狼』は、と探していると、スペイン語版があることに気付いた。前編かどうかはともかくとして、とりあえずそのうちの一冊、第19巻 “Verano rojo,otoño blanco(朱夏白秋)を注文し、それが今日イギリスの取次店から送られてきたわけだ。

 現物を見るまでそれがいわゆる「前編」に属するものなのかどうか分からなかったが、作画が小島剛夕だし(つまり「新」では作画は森秀樹が引き継いでいる)、大五郎が「新」よりもっと小さく幼顔なので「前編」に違いない。しかしB6判422ページに「其之百二十九 光なき攻防」から「其之百三十四 誰が為に枯れる」までがぎっしり詰め込まれていて、しかもセリフのスペイン語の活字がやたら小さく、老眼には読みにくい。ともあれ前編全20巻のうちの第19巻であることは間違いない。

 これまで劇画とかコミックを読んだり買ったりすることはなく、我が「貞房文庫」には他に園山俊二の『ギャートルズ』しかなく※、それも安藤昌益がらみで(高野澄『安藤昌益と【ギャートルズ】』)購入したはいいが、まだ読んでないと来ている。さて『子連れ狼』はどうしようか? 『新・子連れ狼』全11巻と前編のスペイン語版1巻だけで打ち止めにしようか? でも大五郎の顔を見ているうち誕生からチャンの死に至るまでの物語を知らないままでは何となく中途半端で……つまりは今日、前編全20巻を、それも例の破格値ではなくそれ相当の額のものをアマゾンに注文したわけ。

 一殺500両で殺しを請け負う刺客として「冥府魔道」の道を生きようとする子連れ狼にどうしてそれほど惹かれるのか、自分でも分からない。もうどこかで書いたように、橋幸夫の歌を聞いているうち、その不思議な親子の、不思議な絆というか愛の魅力に捉われたのか。いささかの躊躇と恥じらいを持って敢えて言わせてもらうなら、日ごろから原発・核兵器廃絶を手掛かりに真の平和を希求する者(この私でーす)が、これでも会津武士の末裔、ただの軟弱なサムライであってはならない、いざとなれば巨悪をぶっ潰すほどの胆力と膂力を持つべきでは、と心のどこかで思っているからかも知れない。

 そんな意味で、実はスペイン語版『子連れ狼』と同時に、宮本武蔵の『五輪の書』と山本常朝の『葉隠』のスペイン語版まで注文してしまったのだ。それぞれEl libro de los cinco anillos と El libro secreto de los samurais と題されている。もちろん両書の岩波文庫版は持ってはいるが、今までまともに読んだことはない。母上に振り仮名を振ってもらって子供の時にすでに『葉隠』を読破した執行草舟さんに負けてはならじと競争心を燃やしたわけではないが、正直いまそれを原著で読破する気力がなく、スペイン語訳を読みながら原著をたどってみようというずるい魂胆である。その上もしかすると、いやほぼ確実に両書ともコミック化されたものらしい。いいや、この際劇画からでもいい、武士道の真髄に触れるきっかけになれば。

 執行草舟さんは若いころ、木刀を引っ提げて池袋界隈で番長を張ったという武勇伝の持主だが、私・富士貞房はばっぱさんから譲り受けた台湾製の木刀を机の脇に立てかけてはいるが、そしていつか庭で素振りでもしようかと思いながら、今まで一度も実行したことがないと来ている。そんな私もいま運動しやすいズボン(トレーナーというんですか?)を穿いている。最近は着るものに全く頓着せず、二階の居間に積み重なっている衣服から適当に選んで着ているが、先日、このグレーのトレーナーの腿から足先まで大きな紫色の英字でGlorious Revolutionと書かれているのに気付いた。例の「名誉革命」のことだろう、といささか誇らしい気持ちになったが、しかしなぜ女の子の(つまりこれは昔、美子が穿いていたもの)トレーナーに名誉革命が? と不思議になりネットで調べてみて分かった。つまりこれは松田聖子のCDジャケットのタイトルだった、と。美子が松田聖子のフアンだったとは知らなんだ。

 最後に少し真面目に。先ほどは言いそびれたが、拝一刀というより大五郎になぜ惹かれているか、それは例の「焼き場に立つ」少年の姿に大五郎を重ねているからである。そしてあの少年とほぼ同じ年ごろで敗戦、そして満州からの引き揚げを経験した孝少年(私でーす)も、今からでも遅くない、残された日々、満身創痍の皮膚炎になど負けずに(とりわけ今回の西の災害地の皆さんのことを考えたらそんなちっぽけなことで文句など言えたものではない)しっかり生き抜こうと密かに決意しているから、つまり聖子とは別の意味で(?)「内なる革命」を希っているからだ。密かに、などと言いながら最後に思わず大風呂敷を広げちゃいました、♫♪

※ 手塚先生ごめんなさい、超ミニコミック手塚治虫文庫200冊がありました。でもあまりにも小さいので、虫眼鏡を使わなければ読めず、まだ一冊もまともに読んでません。

カテゴリー: モノディアロゴス | 1件のコメント

我が愛するモノディアロゴス君に


 ◆相良倫子さんの詩にまつわる素晴らしい歴史を立野先生が今朝の私信で教えてくれました。私信ではありますが、いつもの通り許しを得ず皆様にも読んでいただければと、倫子さんの詩の後に全文そのまま引用させていただきます。★

 馬主の野嶋さんから君が24日(日)、函館競馬場でデビュー戦を飾るとの知らせを受けてどんなに嬉しかったことか。凾館競馬場に行ったことはないけど、君の雄姿をしきりに想像したものだ。実は結果がどうであったかは知らない。ネットで探索してそれらしきものを見たが、それが正確な記録かどうかすら知らない。ともかくそれによると新馬戦の第5レースで、君は4番人気、でも⒖頭走ったなかで君12着。それが本当なのかどうかは知らないけれど、もしもそれが正確な結果だとしても僕は全然がっかりしていないよ。だって誰だって初戦は緊張して実力が出せないもの。

 でも私が君に期待しているのはレースで勝つことではない。君が高貴なサラブレッドの血を受けながら私と同じ十勝に生を受け、そこですくすくと育ち、勝ち負けに関係なく人々に勇気と希望を与える馬になってほしいと願うからだ。私は足の短い十勝馬だが君はすらりとしたサラブレッド、でも精神は、平和を願う気持ちは同じだよね。

 もちろん野嶋さんのご希望通りに、君が次第に力を付けドバイなど海外の競馬場で華々しい結果を出すことを願ってはいる。でもそれ以上に願っているの成績よりも君が雄々しい立ち姿、その凛とした姿で人々に希望と勇気を与える競走馬になってくれることだ。だって君の名付け親ともいうべきスペインの大哲人ミゲル・デ・ウナムーノは「生きる」ことに心血を注いだた男、まさに「魂の叫び」の実践者なのだから。

 そんな意味で先日の沖縄全戦没者追悼式で、浦添市立港川中学校3年の相良倫子さん(14)が朗読した詩の全文を君に捧げたい(沖縄県平和祈念資料館提供。表記は原文のまま)そして心の中で、沖縄にさらに北の大地を加えて、平和への祈りにしてほしい。

      「生きる」
私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、
心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。

私は今、生きている。

私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶き、
小川のせせらぎ、
畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、
優しい三線の響き、
照りつける太陽の光。

私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。

ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。

私はこの瞬間を、生きている。

この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。

たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ

私の生きる、この今よ。

七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。

摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。

私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、
宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭わないことを。

あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。

今を一緒に、生きているのだ。

だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。

大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。

これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。(2018/06/23-12:56)

★立野先生からの私信

きのう昼前に相良倫子さんの詩が全文引用されていることに気がつきました。

 倫子さんのお母さんは明治大学文学部英文学専攻出身で、かつてのわたしの教え子です。
四年次になってから卒論のテーマがなかなか決まらず悩んでいた時期がありましたが、ある日、彼女の祖母が沖縄守備軍司令官牛島中将の理容担当を命じられ、その人となりをよく聞かされるというので、わたしはすぐさまこう言いました。
 卒論のテーマはあなたの足元にあるではないか、きょうから長距離の電話でおばあさんから当時の経験や現在の思いを詳しく聞き取って、それを踏まえて戦後の孫の世代からの応答を書きなさい。それが、あなたならではの立派な論文になるはずだから、直接英文学に関わるかどうかなんてことは全然気にしなくてよろしい。
彼女の顔がぱっと輝いたのを忘れません。
 もちろん、その晩から実家の祖母を電話口に座らせて、彼女は聞き書きを始めました。
こうして、まとめられた論文は、資料価値においても、アクチュアリティにおいても、明大英文始まって以来のユニークな性格を帯びることになりました。英文学の論文の要件を満たしていないという理由で、さして評判になりませんでしたが、わたしは別の考えでしたから、論文を大事に保管し、十年後にたまたま再会した際にそれを本人に示しました。

 彼女の娘の倫子さんは母親譲りの努力家です。日ごろ沖縄の歴史だけでなく、さまざな事象にいだく知的好奇心は、母親も驚くほど旺盛とか。一昨日、一年ぶりに電話で母親とは話しました。
昨年わたしの最終講義に沖縄から駆けつけてくれましたが、その日のうちにとんぼ返りでしたから、倫子さんのこともじつはわたしは詳しく聞いていなかったのです。

 今回の完璧なまでの詩の朗唱にも如実に表われていますが、孫から曾孫へと、非暴力主義と平和希求の決意は力強く、世代を越えて「炬火」は受け継がれています。頼もしい、と思いつつ、なんども録画した画面に見入っています。

立野正裕

カテゴリー: モノディアロゴス | 1件のコメント

平和菌の伝道師


★ 緊急のお知らせ!
 隣りの「談話室」にモノディアロゴス君の馬主・野嶋さんからの嬉しいニュースが届きました。ご覧ください。★
★★追加情報 モノディアロゴス君の父:ロードカナロア 母:プリンセスルーシー(StrategicPrince
、色・牡2/鹿、貯教師・松下 武士(栗東) 騎手・北村 友一 体重 54.0kg   ★★

 今朝7時半(あっもう昨日になってしもた)、いつものように隣のベッドの美子に声をかけながら起き上がったとたん、大きく体が右に傾いて、かろうじてベッド・フェンスにつかまって転倒を免れた。こんな経験は初めて。なんとかトイレには行ったが、戻ってきても目まいがとまらず、椅子に腰かけて落ち着こうとしたが、そのうち吐き気を催し、傍のごみ籠にたまらず吐瀉。といっても内容があるわけでもなく液体だけ(スミマセーン、のっけからバッチイ話で!)。

 でも不安なのでクリニックの石原先生のケータイの方に電話をかけ指示を仰ぐと、それは内耳の何とか(難聴のため聞き取れず)の異常でしょうから安静にしていれば落ち着きます、とのありがたいお答え。事実、ネットで調べたらこんな記事(朝日新聞デジタル > アピタル)が見つかった。誰かのお役に立つかも知れないのでそのまま引用させていただく。

「76歳の女性。夜、椅子に座ってテレビを見ていたら突然、部屋中が回っているように感じ、2時間ほど吐き気が続きました。その後も下を向いて新聞を読むなどすると気分が悪くなります。耳鳴りや頭痛はありません。どんな治療があるのでしょうか。(広島県・A)
 【答える人】 堤剛(つつみ・たけし)さん 東京医科歯科大学耳鼻咽喉科学講座教授=東京都文京区
【質問】どんな病気が考えられますか。【答】 頭を動かした拍子に最初の発作が起きたなら、良性発作性頭位めまい症が考えられます。ぐるぐると目が回り、吐き気を伴うことがありますが、安静にしていると、めまいは通常、数十秒以内に消えます。頭を動かしていないのに回ったり長時間続いたりしたのなら、その他の内耳障害の可能性があります。
【問】原因は? 【答】耳の奥には、「耳石器」と「三半規管」という体のバランスを保つための器官があります。良性発作性頭位めまい症は、耳石器にある耳石という小さな結晶が、三つある半規管のいずれかに入り込み、頭の位置を変えるときに半規管を刺激することで起きると考えられています。診断にはまず、発作時の症状を詳しく聞き取ります。必要に応じて体のバランスや眼球運動の検査をします。
【問】治療法は? 【答】医師が患者の目の動きを観察して頭をゆっくり回転させて耳石をもとの場所に戻す治療法が有効です。頭を動かした時に起きるめまいの症状が軽い場合、頭を動かさずにいるとかえって長引く可能性があるので、あまり怖がらずに動くほうが症状の改善も早いとされます。吐き気には酔い止め薬などを使います。
【問】他の病気の可能性は? 【答】二重の水風船のような構造をしている内耳の内側が水ぶくれ状態になることで起きるメニエール病、ウイルス感染が主な原因となる前庭神経炎でもめまいやふらつきは起きます。いずれも発作が持続するのが特徴です。治療にはメニエール病では利尿薬、前庭神経炎ではステロイドや抗ウイルス薬を使います。」

 なるほど。となると吐き気は長く続いたが、耳石と三半規管の異常か。ずっと昔、作家の安岡章太郎さんがメニエール病で入院なさったときのことを思い出したが、今回の私の場合は幸いそれではなさそうだ。

 このまま続けると先日のボヤキに続いてナゲキ節になりそうなので、この話はここまで。

 次は表題の説明に移る。
 例の平和菌拡散運動は飽きることなく続けているが、徐々にその賛同の輪が広がりつつあるのは誠に嬉しい。以前お約束したように、今朝のような目まいなどにもたじろがず手が動く限り死ぬまで豆本製作を続けるつもり。サバを読まずに現在の実数は、拡散済みのものと手元にあるものの合計は、日本語版2,604冊、スペイン語版423冊である。そして我が心意気に助力を申し出てくれる人や組織が引きも切らない(それは大げさ、というよりウソ)。

 戸嶋靖昌記念館の執行草舟さんと安倍三崎さん、そして立野正裕先生は別動隊(?)だが、これまで先陣争いを展開してきたのは呑空庵十勝支部の佐々木あずささん、事務局に呑空庵コーナーを創設してくださった岩手未来機構の島口修子事務局長、その他名乗りを上げてはいないが実質的には立派に支部の仕事をしてくださっている沢山の方々がおられるが、今回は年の功と言っては失礼だが(確かに私より少しだけ年上)仙台支部の中西圭子さんのご活躍をご紹介しよう。

 中西さんは元幼稚園園長さんだけあって交際範囲が広く、個人だけでなく組織とも繋がりを作って下さっている。最近では仙台白百合女子大のカトリック研究所や日本基督教団の西仙台教会など宗派を問わず友人たちを見つけて下さった。豆本配布だけでなく、十勝支部や岩手未来機構同様、呑空庵発行の私家本の無料貸し出しまでして下さっている。ちなみに豆本の拡散状況を調べると、14+4+40+20+20+20+15+10+10+10+10+20=183、という具合にこれまで183人(足し算に間違いなければ)の平和菌宿主を作って下さったわけで、支部というより本部の西内祥久さんの153冊をはるかに越えている。小刻みの数字が示しているように、これは街頭でティッシュを配るように配布したのではなく、個別に一人一人とお会いし、しかもその趣旨を縷々説明したうえでの拡散であるのは誠に天晴れである。

 だから私は密かに、しかしここに明記した以上今日から公に、中西さんに平和菌伝道師の尊名を奉ろうと思う。

 先ほど彼女の交友関係が広いと言ったが、その実例、しかし悲しい話になってしまうのが残念だが、彼女の友人の一人に高槻市のお寺の住職さんがおられ、その住職さんと豆本のことを話しているときに分かったのは、その娘さんのお友達が今回の悲劇の犠牲者だということだった。つまり登校途中のブロック塀倒壊の痛ましい犠牲者・小学4年生の三宅璃奈(9)ちゃんの親しいお友だちだったそうだ。小4といえば我が家の愛と同じ学年、それでなくとも胸が痛い事件がさらに痛ましく感じられてならない。

 中西さんの交友関係の広さをご紹介するつもりが、最後にこんなに悲しい話までして申し訳ない。でも瑠奈ちゃんのご冥福をさらに身近なこととして祈っていただければそれに越したことはない。

 今回もまたナゲキ節から真面目なお願いまで、どうもお騒がせしました、勘弁してください。

カテゴリー: モノディアロゴス | コメントする

ボヤキ二連発


 北朝鮮の非核化にかかる費用は韓国と日本が負担すべきとトランプが言い、それを安倍は唯々諾々と承知した? その後の報道など追ってる暇がないから日本の政治家やマスコミがそれをどう受け取ったか知らないけど、アホとちゃう? だから言っただろ、あちらはゴネ得の帝王だって。

 その一方で、福島第二原発の廃炉決定に七年間もかけている。この国の宰相以下、定見の無い政治家や企業家のオンパレード、あゝはらたつのり(古っ!)
 その点、小泉の進次郎君、なぜもっと早く決断できなかったのか、と怒ってるそうな。政治家としてまっとうでんな。お父さんの純一郎さん、現役の時はあまり好きくなかったけど、原発反対の姿勢を崩してないのは天晴れ。

 先ほどゆうメールを五個ほど郵送するために郵便局に行った。『遡行と螺旋』を送るためだ。でもいつからか500g以内なら厚さ3センチ以内という規格が設定されたおかげで、こちとら、包装するときにえらい苦労しなくちゃない。少しでも越えりゃ一気に100円加算されるからだ。つまり袋綴じの私家本の悲しさ、背中のところは2センチ7ミリなのに放っておくと(?)3センチをわずかに超えてしまう。だから外出前の中年おじさんがベルトをきつーく締めるように、ガムテープでしっかり固定しなきゃない。前にも何度もボヤいたように、1、2ミリオーバーしても、まともなアキンドなら、あっいいっすよ、少しくらい厚くても、とサービスしてくれるのに、日本郵政のオヤクニンたち、まるで税関の麻薬取締官みたいに融通が利かない。

 ともかく無事窓口で出し終わって、ふとカウンターに目をやると、今年の野馬追いのオリジナルフレーム切手が売られている。以前買ったものはスペインの友人にやってしまって今はないので、記念に1シートもらおか、と軽いノリで1シート購入。と、その時である。どこかのテレビ・クルーが近づいてきて、中の一人の美人(かな?いやそうでしょ)アナウンサーが「テレビュー福島ですが取材させていただいてよろしいでしょうか?」ときた。「あゝいいですよ」とこれも軽いノリで応じて短い質問、つまりなぜそのシートを買ったのか、その用途は?など簡単な質問ににこやかに(?)答えてインタビューを終えて外に出た。もしかすると今晩のテレビで放映されるかも。

 しかし駐車場に行く途中、先ほど購入したシートをつくづく点検すると1シートに82円切手が十枚印刷されたものだった。待てよ代金は確か1400円、えっーするてーとなにかい? この薄っぺらなシートが1400-820=580、えっ580円もするの? この間伸三さんから送ってもらった「島尾敏雄生誕百年」はまさに歴史的価値があるのに1300円、確かにカラーだが島尾敏雄の場合のような大型の切手も入ってないし、ちっぽけな切手が十枚だけ。これじゃぼりすぎとちゃう? 日頃からサービスいいんなら、年に一度のイベントへの寄付と思うてがまんするけど、日ごろ1ミリ、2ミリでこすい商売しているのに、これはないべさ。

 あゝあ、窓口でこのことに気付いてれば、テレビカメラの前であんなにこやかな顔してなかったのになあ。でもなんでこんなシケたシートのことを取材してたんだろう? もしかして売れ行きが思わしくないんで、ばかなお客さんに取材して盛り立てようってわけかい? まさか。でもこれってはらたつのりとちゃう?

※ 翌朝の追ボヤキ
 今朝のネットにこんなとんでもないニュースが報じられている。
「【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、国防総省に対し、陸海空軍、海兵隊、沿岸警備隊に加わる第6の軍となる「宇宙軍」の新設を命じた。」
 ザケンジャない! 宇宙にまでてめえの愚かなパワー・ポリィティクスを広げようってかーっ! まともじゃねえな。地球の自爆による滅亡のカウントダウンが始まったということだ。おのおの方、覚悟召されえっ!

カテゴリー: モノディアロゴス | コメントする